診療内容

女性不妊症の治療

性交のタイミング指導

お付けいただいた基礎体温表を元にして、経膣超音波検査、尿中LHの測定、頚管粘液量の測定などから排卵の時期を予想して最も妊娠しやすい時期を指示いたします。

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排卵誘発剤について

卵巣機能不全による月経不順、排卵障害、黄体機能不全等が不妊症の原因となっている場合は、排卵誘発剤の適応となります。排卵誘発剤は主に内服と注射薬に分類されます。
クロミッドは内服薬で間脳下垂体を介して間接的に排卵を誘発します。通常月経3~5日目から5日間内服いたします。排卵率も高く副作用も殆どありませんが、頚管粘液が減少したり子宮内膜が薄くなったりして妊娠の妨げとなる場合もあります。
ゴナドトロピン療法としては、低用量漸増療法(ゴナールエフ、 フォリスチム等の自己注射)を行っています。排卵率、妊娠率共に高く非常に有用ですが、時に卵巣過剰刺激症候群、多胎妊娠等の副作用があります。また、保険(体外受精の場合は自費)がききますが、費用が高額となります。

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人工授精(AIH)について

卵と精子が受精するのは、卵管膨大部という部位です。膣内に射精された精子にとってここまで移動するのは長い道のりです。精液中の精子数が少なかったり運動率が悪かったりした場合に、高濃度で運動率の高い精子を調整して、なるべく受精する部位に近い所に精液を注入します。これにより途中の通過障害をなくし、より多くの精子を卵管膨大部に到達させることが目的です。

人工授精の適応

1. 精子の数が少ない
2. 精子の運動率が悪い
3. 性交後試験(フーナーテスト)の結果が悪い
4. 性交障害、性機能障害
5. 原因不明不妊症

実際の方法

実施する前に、女性、男性共に感染予防のために、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV抗体を検査します(自費お一人あたり 各9,450円)。
人工授精では、排卵のタイミングを超音波検査、頚管粘液検査、血中ホルモン測定、尿中LHの測定などでまず予測します。その結果に従って、排卵の少し前から排卵時に合わせて行います。排卵日を一定化したり、排卵数を増やして受精の確率を増加させるために、排卵誘発剤を併用する場合もあります。
採取していただいた精液は、培養液中で洗浄濃縮して、受精に対して有害な成分を取り除くと同時に、濃縮、運動率の高い精子の選別をして、最終的に約0.7~0.8mlに調整します。
これを、人工授精用のチューブを用いて、内診台上で子宮内に注入します。感染予防の抗生剤を処方しますので、1日間内服してください。

副作用

  • 患者様によっては、チューブ挿入時に軽度の痛みを伴うことがあります。柔らかいチューブを使うこと、丁寧にゆっくり行うことで殆どの場合、痛みをなくすことが可能です。心配する必要はありません。
  • 人工授精後にごく稀に子宮内膜炎や骨盤腹膜炎を起こすことがあります。予防のために抗生剤を内服していただきますが、この周期で妊娠されたとしても胎児への影響はありません。

精液採取に関して

禁欲期間は、3~7日として、なるべくクリニックで精液採取してください。持参する場合は事前に容器とラベルを受け取り、なるべく採取より1時間以内にお持ちください。

妊娠率について

人工授精1回あたりの妊娠率は、自然周期で数%、内服の排卵誘発剤を併用して7~8%、注射の排卵誘発剤(HMG-HCG療法)を併用して10%程度です。妊娠する方の90%は、4~5回の人工授精で妊娠されます。それ以上行って妊娠されない場合は、治療のステップアップをご提案します。

費用(自費)

費用については、こちらをご確認ください。

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体外受精・胚移植について

採取した卵と精子を体外で受精させて(体外受精)、その受精卵を子宮内に戻す(胚移植)方法です。

体外受精・胚移植の図
1. 卵の採取
経腟超音波ガイド下に直接卵胞を見ながら穿刺して採卵をします。一度に多数の卵子を採取するために通常は調節排卵刺激を行います。排卵誘発剤の注射を使用します。症例によっては内服の排卵誘発剤(クロミッド)を使用して採卵することもあります。採卵手術の際の麻酔は、おもに静脈麻酔を行い症例によっては局所麻酔とする場合もあります。
2. 精子の準備
採卵当日に用手的に採取した精子を、洗浄・濃縮して用います。
3. 体外受精・培養
小さな容器の中に培養液を入れそこで精子と卵子を一緒にして培養します。やがて受精が起こり胚は発生を始めます。胚はその後発生を続け、3~5日目に子宮内に移植します。
4. 胎児の発育と黄体補充
胚移植後は、黄体補充を行う必要があります。採卵後より黄体ホルモンの注射または内服薬、膣ゼリーを投与いたします。その後、妊娠の有無を血中HCGの測定で判定します。

成功率について

体外受精の適応や女性の年齢などにより成功率は大きく違いますので一概に述べることはできません。しかし一般的には、採卵周期あたり30%程度といわれています。卵管性不妊症や軽度の男性不妊症が適応となる場合は妊娠率は高いと考えられます。

顕微授精について

高度の乏精子症や精子無力症、受精障害などが適応となります。このような時に、細いガラス管を使用して精子一匹を卵の中に注入して受精させる方法です。
高度乏精子症、無精子症の男性の中には、染色体異常や一部遺伝子の欠失を認めることがあります。そのため産まれて来るお子さんに同様の異常を認める可能性があります。当院では顕微授精の適応が男性不妊症の場合は特に注意して適応を判断しています。このため、ご主人の診察も行い、高度乏精子症の原因をできる限り明らかにすると共に、顕微授精の施行に関しては十分なインフォームドコンセントを図るように心掛けております。

費用(自費)

費用については、こちらをご確認ください。

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芝公園かみやまクリニック〒105-0014東京都港区芝2-9-10 ダイユウビル1F
Tel.03-6414-5641/Fax.03-6414-5642